◆設定◆
・齋藤学
職業:金型工場の営業マン(勤続22年)
会社:株式会社ストレートライン
年齢:45歳(バツイチ)
趣味:読書/映画鑑賞
楽しみ:神崎さんとのひと時
・神崎おとは
職業:アダルトグッズメーカー勤務(勤続5年)
会社:OtoInc.
年齢:27歳(独身)
趣味:アダルトグッズオナニー
楽しみ:齋藤さんとのひと時
◆ストーリー◆
衝撃的だった神崎おとはのあの夜の枕営業体験から、暫くの時間が過ぎた。私自身が仕事に忙殺される毎日で彼女からの誘いを断り続けたせいか、会社で再会してもあくまでビジネスライクに、何事もなかったかのようなポーカーフェイスで私に接してきた。たまに話すことといえば、「○○への報告は完了しています。」「△△さんからメールが来ていると思いますので、ご対応お願いします。」など、こちらは「ああ。」とか「分かりました。」とか、ただ受け答えるくらいしかできないやり取りばかり。あまりにもクールで事務的な切り替えに、少々寂しさを覚えたのも否めない。
仕事では阿吽の呼吸で目配せを交わしながら案件をこなして、夜は二人だけの秘密のプロジェクトに精を出す…。そんな日々が待っているはずだったのに…!
このまま、あの日のことは全くなかったことになるのだろうか…。そんな一抹の不安を胸に抱えながら、プロジェクトを推進していたある日のこと。今後を憂いて一人ため息をついた時、急に神崎おとはからメッセージが届いた。休日デートの誘いだった。
『今度の土曜日、一緒にお出かけしませんか?』
久々のプライベートメッセージに心が躍る。内心「やった!」「もちろん行くとも」と叫んでいたが、しかし私は努めてクールに、素っ気ないくらいのシンプルな返事を返した。
『OK』
私はスマホをしまい、気持ちを鎮めようと窓の外を見た。こっそり小さくガッツポーズをしたのを、事務の女の子が見ていたのに私は気がつかなかった。
彼女からの返事はすぐに返って来た。
『ほんとですか?嬉しい❤❤』『どこ行きますか?』
短いながらも、スタンプや絵文字を駆使していて可愛らしい。絵文字っていいなぁ、とスマホをまじまじと眺めていると、さっきの事務の女の子が「大丈夫ですか?」と尋ねてきた。
「え?」
「さっきからフラフラしてますけど…。」
私はコホン、と咳をして「何も問題ないよ。全て順調だ。」と、襟を正して自分の席に戻った。
スキップしそうなほど浮き足立っていた私の後ろ姿を、あの子は訝しそうに眺めていたに違いない。
年甲斐もなくワクワクしていることを悟られぬように待ち合わせ場所へとやってきたが、到着したのは約束の20分前。これは無意識に浮かれているなと自嘲した。
彼女は待ち合わせ時間ちょうどに現れた。私を見つけた瞬間にパァッと花が咲いたかのような満面の笑顔を浮かべ、少し駆け足でこちらに向かってくる。その姿はまるで少女のように無邪気で、甘酸っぱい青春時代に引き戻されたかのようなトキメキが胸いっぱいに広がった。
「斎藤さん! 」
軽く息を弾ませてやってきたその姿は、仕事中のスーツ姿とも先日のセクシーさのある服装とも少し違った。
「ごめんなさい、待ちました?」
アイボリー色のスカートにパステルカラーの紫のリブニット。一見するとカジュアルで若々しい服装だが、体にフィットしたデザインのために、大きな胸や細い腰のくびれがしっかり強調されている。まさにプライベートのデートいったファッションで、私の期待はさらに高まった。
「全然。僕も今来たんだ。」
実を言えば、この前の一件から仕事以外の話をしていなかったので、どう接すれば良いのかと悩んでいたのだが、そんな些細な悩みも一発で吹き飛んでしまった。
「全然待ってないから大丈夫ですよ」
「よかった。来てくれて。あたし齋藤さんに嫌われちゃったかと思って…」
「そんな…、そんなことはないよ。」
「本当に?」
「ああ。仕事が忙しすぎて、なかなか会えなくて申し訳なかったね。」
神崎おとはは小さく首を振った。そして、少しはにかむように俯きながら、そっと肩を寄せてきた。
「ちゃんと話すのはあの日以来ですね」
「ああ…、そうだよね。」
「せっかく久しぶりに会えるから、いいものを持ってきたんです。」
「いいもの?」
「はい!」
彼女は少し恥ずかしそうに人目を気にしながら、私の掌に自分の手を重ねて、何かの物体を握り込ませた。丸いフォルムの小さな機械。これは、とびっこのリモコンだ!
あの夜、私が彼女のセールスで購入したオモチャの一つが、このとびっこ・・・いわゆる無線型のローターだった。しかし、そのとびっこは彼女からその場で取り上げられてしまった。
「これは、いつか二人のデートで装着してきます。だ・か・ら、今日のところは私が預かっておきますね」
そう言って悪戯っぽくウインクしていたが、まさか本当に今日してくるとは。思わず、ふふふとイヤラシイ笑いが漏れてしまう。
この手の中にあるリモコンのスイッチを押せば、彼女が股間に装着したとびっこが起動し、震えだすのだ。目の前にいる美女のパンティの中に、そんな卑猥なアイテムが備わっていること。そして、それを自分のために出かける前に潜ませてくれたこと。その事実とこれから始まる出来事への期待で身震いが止まらない。
そして大事なのは、このスイッチを押すタイミングだ。そこに自分の意思が示されるとなると異様なほどに恥ずかしい。それは「今、このタイミングで、君が戸惑い感じる顔が見たい」・・・その願望を口に出すのと同義だ。けれど、自分のために準備をしてきてくれた彼女の気持ちを考えれば、このまま何もせずにいることが正しいとは到底思えなかった。
「本当に付けてるの?」
「もちろんです。齋藤さんに、喜んでほしくって。」
「じゃあ、試してみよう。」
「ここで?」
「そうだよ。」
この握られたスイッチ一つで、彼女を辱めることができる。私はいつになく強気になっていた。
「でも、人が多いし…」
頬を赤らめ、戸惑いを見せる彼女の表情が、なおさら私の支配欲に火を付けた。
「いくよ。」
私はグッとスイッチを押した。
「あん!」
彼女の腰が少し落ち、掴まれた私の上着の袖に一気に重力がかかった。パンティの中で、ピンクの球体が彼女の秘部を刺激しているのだ。腕を持つ手が小刻みに震えている。
「齋藤さん…」
刺激に耐え、困った顔がなんとも可愛らしい。彼女への愛おしさがどんどん募っていく。
あまりにも恥ずかしそうにしているので、一度電源を落として落ち着かせてあげることにした。
「一回休もうね。」
しかし、再度スイッチを押すと、彼女の反応はさらに激しいものになってしまった。
「あっ!あ~~。やだ、濡れちゃうぅ。」
「あれ?」
「齋藤さん、刺激が強いから止めて。お願い!!」
快感に抗えない神崎おとはは、さらに強く腕にしがみついてくる。
「えっ! どうやって消すんだ、これ。えい!」
「あんっ。リズム変わってもっと強くなってるぅ。イヤっ、アン、アッ、ちょっともう、立ってらんない…」
小さいながらも完全に性的なニュアンスを含んだ声で、耳元で囁かれて私の興奮は抑えきれなくなってしまった。いけない、これはハマってしまいそうだ。
「止めるよ。」
今度はちゃんと電源が落ちたらしい。神崎おとはは快楽の余韻に身悶えしながら息を整えている。
私は自分が主導権を握りながら、二人だけの秘密を共有するこのオモチャに敬意すら抱き始めていた。誰にも気づかれてはいけない状況でこそ、背徳の甘い蜜は溢れ出す。恥じらいながらもどこか「もっと」とねだられているような表情を向けられ、単なる街歩きデートがこれまで経験したことのない特別なものに変化していくのを感じた。とびっこは有り触れた日常に新しい快楽を与えてくれる、最高のスパイスだった。
少し歩き疲れたので、カフェで休憩することにした。オシャレなオープンカフェで、私はブラックコーヒー、彼女は可愛いウサギのラテアートが描かれたカプチーノをオーダーして一息つく。すると、彼女はプルプルの唇をツンと尖らせて、駄々っ子のような口調で私に抗議してきた。
「もう~!私ばっかりでズルイです。齋藤さんも少しは恥ずかしい思いをしてください!」
「ごめん、ごめん。でもバレたら恥ずかしいのは俺の方も一緒だから」
「そんなの生ぬるいですよ。ほら、せっかくなんで斎藤さんも着けてきてください。はい、これ」
そう言う彼女の手には、見慣れないゴム製の「何か」があった。
「まさか、これって…」
「はい!トイレで着けてきて。簡単にできますから。コンドームと一緒です。」
「それ」は、初めてみる形のとびっこだった。
「このゴムサックをおち〇ちんに付けて、サイドに空いた二つの穴に専用のローターを着けるだけ。」
「いや、でも…」
「さっさと行く!」
「う…ん。わ、わかったよ…。」
私が少し遊び過ぎたせいか、彼女の口調が少しだけ荒っぽくなっている。勢いに押されてとびっこを手にし、トイレの個室へと駆け込んだ。これは素直に言うことを聞いておかないと、本気でヘソを曲げられてしまうかもしれない。
個室でじっくりととびっこを観察すると、なかなか面白そうな仕組みになっていた。なるほど、ローションをつけて挿れるのだな。少し息子に芯がある状態の方が入りやすいのか。
ふむふむと工作でもするように装着していると、トイレで何をやってるんだと少し笑えてきた。でも、これで彼女の機嫌が直るなら安いものだ。
トイレから出てくると、彼女は嬉しそうに私を迎えてくれた。
「着けてきたよ。少してこずったけど」
「ちゃんと着けてきてくれたんだ~。偉いね。」
席に着く私を、神崎おとはは屈託のない笑みで褒めてくれた。なぜか私は照れ臭かった。
「ねぇ、なんだか僕たち本当にカップルみたい…」と言いかけた時だった。
「えい!」
和やかな空気も束の間、彼女がスイッチを押した途端、私の下半身に一気に振動が襲い、言いようのない快感が貫いていった。ちょうどおかわりをオーダーしたばかりのコーヒーを飲もうとしていた私は、大慌てで口元からカップを離した。
「あああああ!ちょっとコーヒー持っている時はやめてよ!あつっ、あつっ!」
「あははは!齋藤さん大丈夫ですか?」
私のリアクションに大ウケしていた彼女は、すっかり機嫌を直したらしく子どものように無邪気に笑っていた。コーヒーを零したのを察知したのか、店員がすかさず寄ってきて声を掛けてくる。
「お客様おしぼりお持ちしますか?」
「あっ!!すいません。よろしくお願いします!」
さすがに、店員を目前にしている時には作動させなかったものの、おしぼりを渡された直後に最大出力でスイッチを入れられ、私は思わず「あっ」と小さな叫び声をあげてしまった。
「も、もしかして気づかれたかな?」
「さあね? ふふふ・・・」
「神崎さん…」
「バレちゃダメよ。」
「悪い顔してるなぁ」
彼女の勝ち誇ったような笑みを見て、私はその顔を恥辱で歪めたい衝動に駆られた。
すました顔でカプチーノのカップを傾けた瞬間を狙って、私はとびっこのスイッチを押した。
「こほっ」
飲みかけのカプチーノを吹き出して、神崎おとははもう片方の手で股間を抑えた。声にならない声を上げて、だらしなくカプチーノを涎のように垂らしながら、彼女は身を震わせた。快楽に抗おうとしかめ面になって、訴えるように私を見た。
私は大笑いしたいのを抑えて、ナプキンを渡した。
「ほら、ちゃんと拭かなきゃ。」
彼女がナプキンを受け取らないので、私は彼女の口元を拭ってあげた。スイッチは切っているのに、彼女の方はプルプル震えていた。
「やったわね。」
「へ?」
「許さないんだから!」
神崎おとはは何やらスイッチを操作した。
「えい!」
「はあぁぁ…!」
急所に電撃が走ったような今までにない強い刺激に、つい声を上げてしまった。慌てて口を押さえるが、神崎おとはは攻めるのをやめようとしない。。
刺激の連続と羞恥に、私の体は思いもかけず盛り上がっていってしまう。必死でビクつくのと漏れそうな声を抑えるが、彼女はまったく手加減をしてくれない。
「うわ~~!待って!ちょっと待って!刺激が強い!!ほんとお願い。ちょっと待ってください!なんでも言うこと聞きますからぁ…。」
「しょうがない子ですね~。今約束しましたからね。うふふ、この後が楽しみだなぁ。」
ケラケラ笑いながら、神崎おとはは時計を見た。
「あ、そろそろ行きましょうか」
「そうだね。何か、周囲の視線を感じるし… 」
私は早くその場から退散したくて、さっさと席を立った。
「大丈夫。誰も見てないって。ほら!」
「ああっ!」
急な刺激に、私は持っていたトレイを落としてしまった。
「ちょっと!トレイ持ってるときはやめて。ほんとに。神崎さん、実はSだよね」
「齋藤さんにだけね❥」
私たちは腕を組んで店を出た。組まれたそれぞれの手には、お互いの運命を左右するとびっこのスイッチを握りしめて。
お互いに弱みを握り合いながら、私たちはカフェを後にしてお愉しみの場所へと向かう。ときどきスイッチを押しては、小さな喘ぎ声をあげながら、私たちの距離は縮まっていくのだった。
弄って弄られ、感じて感じさせられ・・・恥じらいの心と性感帯をくすぐる「とびっこ」「相互オナニデート」オプション。お互いの悪戯っ子な一面を引き出し、ラブラブなデートをさらに特別なひと時へとグレードアップさせることができます。